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ジュノ
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ディアブロ・コーディ
製作年:2007  製作国:アメリカ カナダ  配給:20世紀フォックス
ジャンル:ドラマ
キャスト:エレン・ペイジ ジェニファー・ガーナー アリソン・ジャネイ マイケル・セラ

理科の実験の時に、ジュノはポーリーに「(私は)魅力で勝負ね」と言い、実際にジュノはこの映画にそのエッジーな魅力とカリスマを持ってやってくる。
# by mirabili | 2008-11-29 13:13 | ★★★★
ダージリン急行
監督:ウェス・アンダーソン
脚本:ウェス・アンダーソン
製作年:2007  製作国:アメリカ  配給:20世紀フォックス
ジャンル:ドラマ
キャスト:オーウェン・ウィルソン エイドリアン・ブロディ ジェイソン・シュワルツマン


ラヴリー・ラヴリー・ラヴリー。どうしてこの映画を愛さずにいられようか。インドの川でのかなしい出来事を見て、この監督はかなしいことが映画の中で起こらずに話を作ることができないのかと思ったけれど、その後のつながりを見て、あのかなしい出来事は必要だったのかもしれないと思った。
# by mirabili | 2008-11-23 23:13 | ★★★★
間諜X27
監督: ジョセフ・フォン・スタンバーグ
脚本: ダニエル・N・ルービン ジョセフ・フォン・スタンバーグ
製作年:1931  製作国:アメリカ  配給:
ジャンル: ドラマ
キャスト: マレーネ・ディートリッヒ ヴィクター・マクラグレン グスタフ・フォン・セイファーティッツ

主人公の女スパイX27は恐れない。一瞬の驚きやショックを見せることがあっても、それが恐れに変わって存在を支配してしまうことはない。一瞬はっと目を大きくして驚くだけ。すぐに表情からは驚きが消え、彼女はリラックスする。そして魅惑の微笑が浮かび、自信とスタイルが現れる。それは最後まで揺るがない。恐れない彼女の姿は、恐れがどんなものかを教えてくれる。ディートリッヒいわく、恐れは「致命的な負け」。
黒い目隠しで、「まったくもう」という調子で若い兵士の涙をぬぐってやる主人公は、最後まで恐れず、スタイルを失わず、優しい母性的な微笑みをうっすらと浮かべて、数秒後に訪れる結末、生と死をじっと見つめている。
『モロッコ』のように衝撃的なラストシーンは、ゴヤの絵『マドリード1808年5月3日』を引用してマネが描いた『皇帝マクシミリアンの処刑』に似ている。
# by mirabili | 2008-11-14 23:40 | ★★★★
真実のマレーネ・ディートリッヒ
監督: J・デイヴィッド・ライヴァ
脚本: カリン・ケアンズ
製作年:2001  製作国:フランス・ドイツ・アメリカ  配給:
ジャンル: ドキュメンタリー
キャスト: マリア・ライヴァ バート・バカラック


マレーネ・ディートリッヒの孫ジョン・デイヴィッド・ライヴァが制作したドキュメンタリー。主に、ディートリッヒの第二次世界大戦直前から晩年までの人生が語られている。彼女は第二次世界大戦中、三年間にわたって戦地を慰問し、兵士のために歌を歌った。ディートリッヒの自伝によれば、いつ地雷を踏んで空中に吹き飛ぶか分からないような時もあった。彼女はドイツ育ちのアメリカ人女性として、戦争を目撃し、体験した。戦争が終わってディートリッヒがハリウッドに戻ると、そこに彼女の居場所はもうなかった。新しいスターがそこでは生まれていた。しかし、戦場で、前線で彼女を見た兵士達は、彼女を決して忘れなかった。このドキュメンタリーの中には、戦後、彼女がイスラエルの劇場で、ドイツ語で「花はどこへ行った? 兵士はどこへ行った? いつになったら私たちは学ぶの?」と怒りを込めて歌う映像がある。その場にいた観客は、ダムが決壊したかのように感情があふれ出し泣いたと言う。マレーネ・ディートリッヒは映画スターだった。けれど、ただの映画スターではなかった。彼女は人間としての威厳を持っていた。彼女は兵士だった。
# by mirabili | 2008-11-01 23:05 | ★★★
ハードエイト
監督: ポール・トーマス・アンダーソン
脚本: ポール・トーマス・アンダーソン
製作年:1996  製作国:アメリカ  配給:
ジャンル: ドラマ
キャスト: フィリップ・ベイカー・ホール ジョン・C・ライリー グウィネス・パルトロー


どうしてこの映画を良いと思ったのか尋ねられても答えようがない。脚本はディテールに欠けていたか、要所が欠けていてディテールの断片しかなかったか、だった。それが良かったのかもしれない。俳優は良かったけれど、俳優が良くても面白くない映画はある。映画の最後の方ではDVDを見ながら眠気が襲ってきて、一瞬意識を失いそうになってはっとしたら、画面の中でも主役のシドニーがはっと目を覚ますところだった。眠気に襲われたというのに良い映画だと感じたのは、映画の雰囲気のせいなんだろうか。それなら映画の雰囲気は監督の力によるものなんだろうか。良い監督は魔術的な何かを持っているのかもしれない。そして映画に何かを仕掛けてしまうのかもしれない。
# by mirabili | 2008-10-29 23:12 | ★★★★